カナリアップとは

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香水や香りつき洗濯洗剤・柔軟剤などの香料に含まれる香り成分によって、頭痛やアレルギーなどの症状がや健康に害を受ける方がいます。このような香害に悩む方のため、香害のことをもっと多くの人に知ってもらうために、「CANARIA-UP【カナリアップ】」というプロジェクトが立ち上げられました。

このカナリアップを発足したのが、北海道ニセコ(倶知安)で3代続く小さなお菓子屋を経営している株式会社ふじ井代表取締役の藤井千晶氏。カナリアップを発足したことで全国でも同様の症状で悩む方がたくさんいることを知り、就労困難な化学物質過敏症の方も働くことができる工場兼寮を建設することを決めたのです。

藤井さんがカナリアップを発足しようとしたきっかけは、
夫であるたかよしさんの化学物質過敏症の発症でした。

最初は洗剤と柔軟剤だと思っていたら今は線香もシャンプーなどもダメになった。
柔軟剤・洗剤・などの匂いで 目が痛くなる・鼻水が止まらない場合によっては寝込んで仕事ができない、ひどい時は動悸で胸を抱えこむ

病院も色々回った総合内科・アレルギー科・眼科・耳鼻科などどこに行っても理解をしてもらえず「問題ないです」と言われ、ひどい場合には「匂いでそんなに体調悪くなるなら、そこに行かなければいい」と病院の先生に言われるくらい、認知の低い状態

病気として判定してもらるわけでなく最終的にネットで探し回って「化学物質過敏症」にたどり着く治す薬があるわけではなくデトックスとか免疫向上などあとは原因物質に近づかないことで悪化を防ぐしかない
<中略>

ただ、もし、これがスタッフが発症して、身近にそういう人がいなかったら理解に苦しむし、「我慢して」っと言ってしまうかもしれない
本人からすれば本当にきつい

家族も本当に大変だしね子供が塾から帰って来て、匂い持って来たら速攻全部着替えさせないと、自宅でも体調不良招くし

今はデトックスマシーンといろんなサプリを飲んでもらって改善を目指しているけど、改善するかも謎だし先が全然見えない。

藤井さんは、化学物質過敏症のことを調べるうちに、職場のにおいで働けなくなる人、鬱になる人、外に出れな くなり引きこもりになる人、「働きたくても働けない人」がいることを知ります。「香害に悩む人だけのお菓子工房 を作りたい」どうやるかいつやるかはわからないけど、社長として香害に悩む人のための社会貢献を決意したのでした。

藤井さんのカナリアップとしての活動はSNSやWEB媒体を通じて多くの方に届くこととなり、新聞やテレビといったメディアからの取材も多くなりました。あるとき、夫のたかよしさんかかりつけの病院で、化学物質過敏症の方へ向けた求人を出したところ、全国から60件以上の応募がありました。札幌の病院で出したので、近隣地域からの応募がくるだろうと考えていた藤井さん。求人応募をされる方々と話していくと一つの壁にぶち当たってしまいます。

「住める場所がない」
話を聞くと、症状を持つ方の発症条件が3つに絞られてきました。近隣(周囲)の匂い、前に住んでいた人の匂い、新築等のシックハウス系の匂い。働きたくても住む場所がない・・・前例のない状況に藤井さんは極論を思いつきます。

「ないのならつくってしまおう!」
さっそく藤井さんは化学物質過敏症のための寮を兼ねた職場を作りたいとSNSで発信をしました。するとさっそくSNSの友人が「友達の工務店が化学物質過敏症の家を建ててるみたい」と教えてくれたのです。それがWB HOUSEとの出会いでした。

藤井さんはその後、友達からすぐに連絡してSNSを繋いでもらいました。すると、「ニセコに同じ仲間がいるよ」と。こんなに近くにいるとはこれも運命的でした。 そうしてWB HOUSE加盟店の丸太ん坊の古澤さんにコンタクトを取り、翌日にはお会いすることになりました。 ブログに書いて発信して、会うに至るまでにたった2日間だったそうです。

「シックハウスやアトピーなどにも
知識が深かった」

「病気のことも理解してくれた古澤さん。住宅関係の方でここまで理解してくれている人はいないと思いましたし、いてもこの地域にはいないと思ってました。なにより話をしてみて、WB HOUSEの考え方と、その人柄に信じようと思いました。」こうして、化学物質過敏症の方も働くことができる工場兼寮の建設プロジェクトがスタートしました。